20代男性の平均給料はどのくらい?各種データや収入を上げる方法を解説
自分の年収が高いのか、それとも低いのか気になったことがありませんか?現在の年収に満足していない方であれば、平均給料は気になるはずです。本記事では、20代男性の平均年収について、業種・職種別ランキングや差がつく要因、年収を上げる方法などをご紹介します。
目次
20代男性の平均年収は367万円
まずは、20代男性の平均年収はどれくらいなのかを見ていきましょう。データは、求人・転職サイト「doda(デューダ)」が2018年9月~2019年8月の期間で行った調査を参考にしています。20代前半と20代後半の差、男性と女性の差などに注目してご紹介していきます。
20代前半は300万円前半
「doda」の調査によると、20代男性全体の平均年収は367万円です。さらに細かく20代を年齢別に見ていくと、20歳300万円・21歳302万円・22歳293万円・23歳309万円・24歳339万円と20代前半を推移していきます。20代前半全体を見ると、300万円前半の平均年収ですが、24歳から徐々に経験がスキルが認められ、年収がアップしていく傾向があります。
25~29歳で300万円後半・400万円台へ
24歳から平均年収が上がり始め、20代後半の25~29歳ではさらに年収が上がっていきます。25歳362万円・26歳384万円・27歳401万円・28歳415万円、29歳427万円と推移し、300万円台から400万円台に入っていきます。20代前半よりも責任ある仕事を任せられたり、役職が付いたりして、給料が上がる可能性が高いのです。
女性の平均年収との差は約50万円
では、20代男性に比べて、20代女性の平均年収はどのくらいなのでしょうか?20代女性全体の平均年収は319万円で、20代男性と比べて約50万円ほど低くなっています。年齢別に見ていくと、さらに差が広がっている年齢もあります。
年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 300万円 | 263万円 |
21歳 | 302万円 | 258万円 |
22歳 | 293万円 | 268万円 |
23歳 | 309万円 | 279万円 |
24歳 | 339万円 | 305万円 |
25歳 | 362万円 | 324万円 |
26歳 | 384万円 | 339万円 |
27歳 | 401万円 | 348万円 |
28歳 | 415万円 | 354万円 |
29歳 | 427万円 | 361万円 |
男性・女性ともに平均年収が上がっていきますが、年収の差も広がっていき、29歳時点では66万円の差が付いています。20代女性と比べて、20代男性の方が給料水準が高いことが読み取れます。
平均年収から見て生活水準は高い?低い?
20代男性全体の平均年収は367万円ですが、あくまで給料の総額を平均した金額なので、手取りの給料はそれよりも少なくなります。手取り金額は収入の約8割と言われており、約293万円が手元に残るお金と計算できるでしょう。
平均年収だけを見て、生活水準が高いまたは低いとは言えません。ただ、手取りのなかから、住宅費や食費、光熱費、通信費、交際費などを捻出しなければならないので、月収やボーナスといった収入額、車や奨学金といった支払い額などによっては、苦しい生活になる場合もあるでしょう。
20代男性の業種別・職種別平均年収ランキングをチェック!
「doda」の調査では、年齢別の平均年収だけでなく、業種別・職種別の平均年収も調査しています。どの業種・職種が高いのかに注目して見ていきましょう。
職種別ランキング1位は専門職475万円
職種によって、平均年収に差が現れており、200万円台の職種もあれば、400万円を超える職種もあります。
第1位から順に見ていくと、以下のようになっています。
- 1位:専門職(コンサルティング・専門事務所など)475万円
- 2位:企画・管理系391万円
- 3位:技術系(電気・電子・機械)383万円
- 4位:営業系375万円
- 5位:技術系(IT・通信)373万円
- 6位:技術系(建築・土木)367万円
- 7位:技術系(メディカル・化学・食品)347万円
- 8位:金融系専門職335万円
- 9位:クリエイティブ系318万円
- 10位:事務・アシスタント系300万円
- 11位:販売・サービス系296万円
専門職が475万円で最も高く、296万円の販売・サービス系とは180万円ほどの差があります。技術系の職種の平均年収が高い傾向があり、300万円後半が多いです。専門職のみが400万円を超えているので、職種による年収差は大きいと言えるでしょう。
業種別ランキング1位は総合商社370万円
次に業種別ランキングを1位から順に見ていきましょう。
- 1位:総合商社370万円
- 2位:メーカー370万円
- 3位:IT・通信368万円
- 4位:金融366万円
- 5位:建設・プラント・不動産364万円
- 6位:インターネット・広告・メディア350万円
- 7位:メディカル346万円
- 8位:専門商社344万円
- 9位:サービス322万円
- 10位:小売・外食306万円
職種別ランキングよりも差は少ないですが、トップの総合商社と10位の小売・外食では60万円ほどの差があります。職種でも平均年収の低かった販売・サービス系と同じく、サービスや小売・外食は低くなっています。業種や職種の平均年収が低いからといって、すべての企業の年収が低いとは限りませんが、年収を求めるなら業種・職種選びが大切になるでしょう。
20代男性のなかでも平均年収に差がつく要因
年齢・職種・業種それぞれの平均年収を紹介しましたが、あくまで平均値です。実際には、20代男性のなかでも年収には差があります。なぜ年収に差がつくのか、5つの要因を解説していきます。
学歴では大卒が最も高い
厚生労働省が発表した「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、学歴や企業規模などから見た賃金について各種データを公表しています。学歴の調査を見てみると、結果は以下の通りでした。
年齢 | 大学・大学院卒 | 高専・短大卒 | 高校卒 |
20~24歳 | 230万円 | 207万円 | 201万円 |
25~29歳 | 263万円 | 236万円 | 227万円 |
・参考:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況/厚生労働省HP
大学・大学院卒の方が平均年収が高くなっており、高校卒に比べると30万円ほどの差があります。この傾向は年代が上がっても変わらないだけでなく、大卒は年代が上がったときの平均年収の上がり幅が大きいです。平均年収は学歴の影響を受けやすいことがわかります。
業種・職種によって差が開いていく
業種・職種別ランキングでも紹介したように、業種・職種によって20代の平均年収に差が生まれます。さらに、年齢を重ねていくと、大幅に昇給する職種とあまり昇給を見込めない職種が存在します。
例えば、金融業・保険業が25~29歳281万円・30~34歳384万円に対して、サービス業は25~29歳224万円・30~34歳251万円となっており、昇給金額に80万円近い差があります。
正社員か非正規雇用か
正社員か非正規雇用かは、20代に関わらず平均年収に差が現れます。
正社員 | 正社員以外(非正規雇用) | |
20~24歳 | 215万円 | 188万円 |
25~29歳 | 251万円 | 206万円 |
・参考:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況/厚生労働省HP
20歳では、30万円ほどの差ですが、雇用形態は学歴や業種などよりも、年齢差が大きい傾向があります。正社員であれば、年齢を重ねると役職が付くなど、年収の上がり幅が大きいです。一方、非正規雇用の場合はほとんど年代による平均年収の変化がありません。
都道府県ごとにも年収差がある
働く場所によっても、平均年収に差が見られます。都道府県全体の平均値の上位5県・下位5県は以下の通りです。
- 1位:東京都380万円
- 2位:神奈川県339万円
- 3位:大阪府329万円
- 4位:愛知県322万円
- 5位:千葉県304万円
- 43位:沖縄県246万円
- 44位:山形県244万円
- 45位:青森県241万円
- 46位:秋田県240万円
- 47位:宮崎県235万円
・参考:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況/厚生労働省HP
1位東京都と47位宮崎県には150万円ほどの差があります。都心に近いほど年収が高い傾向があり、都心から離れた東北地方などの県は下位に多くなっています。
20代では企業規模による差は少ない
20代でも大企業に勤めるほど年収が高いと思いがちですが、20代の段階では企業規模の影響はあまり受けないというデータが出ています。
正社員 | 正社員以外(非正規雇用) | |
20~24歳 | 215万円 | 188万円 |
25~29歳 | 251万円 | 206万円 |
・参考:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況/厚生労働省HP
大企業と中企業・小企業では、20万円ほど差があるものの、中企業と小企業にはほとんど差がありません。ただし、年代が上がるごとに平均年収の差は広がっていきます。30代になってから周りとの差に気づく可能性もあるので、企業規模を重視するなら、早めの転職が求められるでしょう。
将来が不安…。給料を上げるために検討したい方法
平均年収と自分の年収を比べて、将来に不安を感じている20代男性も多いでしょう。将来に向けて年収を上げるためには、社内での昇給に加え、それ以外にも方法があります。給料を上げられる可能性のある6つの方法をご紹介します。
資格取得など社内で収入アップを目指す
まず検討したいのが、現在勤めている社内での昇給です。継続して勤めることで管理職になったり、責任ある仕事を任されたりすれば、収入は上がっていくでしょう。また、企業によっては資格やスキルなどに応じて手当を支給している場合もあります。時間を見つけて資格取得をすれば、20代前半でも収入アップが期待できます。
給料の高い業界・職種に転職する
給料の低い業界・職種に勤めているなら、思い切って転職するのも選択肢のひとつです。給料の多い業界・職種に転職できれば、支給される給与が上がり、昇給の上がり幅も大きくなるでしょう。
ただし、業界・業種だけに注目すると、自分に合った仕事ができず、結局苦しい思いをするかもしれません。仕事を続けられるか、やりがいがあるかなどにも注目して、転職活動を行いましょう。おすすめ転職サイト・エージェントをピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。
【おすすめ転職サイト】キャリトレ
キャリトレは、すきま時間でも気軽に転職活動に取り組める転職サイトです。気になる企業をワンタップするだけで、興味を持っていることをアピールできます。企業側から自分に興味を持ってもらえれば、企業とやり取りでき、スカウトにつながります。使えば使うほど、自分に合った企業をおすすめされるので、休憩中や通勤中などに継続して利用してみましょう。
【おすすめ転職サイト】リクナビNEXT
リクナビNEXTには、日本最大級の求人データベースがあり、多くの求人からAIを活用して自分にぴったりの企業と出会えます。豊富な検索条件から自分で求人を探すこともできますよ。他にも、リクナビNEXTアプリや転職支援サービスなども活用できるので、はじめての転職活動でも安心です。
【おすすめ転職エージェント】マイナビエージェント
企業との橋渡しをしてくれるエージェントも転職活動の心強い味方です。マイナビエージェントでは、失敗しない転職活動を提案するサポートが充実しています。精度の高いカウンセリングや応募書類の作成、面接対策などで、企業とのマッチングをサポートします。条件交渉や面接日の調整なども任せられます。求人サービスで有名な「マイナビ」の転職サービスであり、安心感のあるエージェントを利用したい方におすすめです。
非正規雇用なら正社員を目指す
雇用形態の平均年収の差を紹介した通り、正社員と非正規雇用では大きな差があります。20代だけで比べても差は大きいですが、年齢を追うごとに差が広がっていくので、非正規雇用の方は正社員を目指すのが、収入アップに最適な方法です。ひとつの仕事を続けたり、資格を取得してスキルを身に付けたりして、正社員を目指しましょう。
起業して結果を出す
現在の職業で昇給を目指す・転職する以外には、起業して結果を出すのも方法でしょう。伸びている業界で起業し、成功すれば20代の平均年収を超えられる可能性があります。ただし、起業にはリスクもつきものです。人脈づくりや戦略立案など、起業準備は抜かりなく行わなくてはいけません。
すきま時間で副業を始める
副業を解禁する流れが強まっており、本業と副業の2つの軸で年収アップを目指すのも有効な方法になりつつあります。資格やスキルを活かして依頼を受注したり、作品を販売したりすることで、副収入を得られます。副業と本業につながりがあれば、副業で得た知識やスキルを本業に活かして昇給・昇進を実現できるでしょう。
貯蓄を投資に運用してお金を増やす
仕事で得た収入を運用することで、お金を増やすことも可能です。株式投資やFX、不動産投資などで利益が出れば、仕事での収入を上回るのも夢ではありません。投資で注意したいのは、リスクの大きさです。ハイリスクハイリターンな投資を行うと、損失が出たときに最悪の場合借金に追い込まれる可能性もあります。リスクをケアしつつ投資を行い、収入アップを目指しましょう。
平均年収を参考にキャリアプランを考えよう
20代男性の平均年収は、年齢や業種、職種などによって差が生まれます。他にも、学歴や都道府県、雇用形態などでも差が現れ、年齢を追うごとに差が広がる傾向があります。
将来に不安を感じている20代の男性は、平均年収のデータを参考にキャリアプランを考えましょう。実現したい人生にむけて、昇給・昇進や転職、起業などの方法を検討して、年収アップを目指してみてください。