薄毛は、多くの男性に共通する不安の材料でしょう。他人の髪の毛と比べたり、親の頭が薄くなってきているのを見たりして、一喜一憂してしまうものですよね。今回は20代でも気になる髪の毛へのケアについてです。若いからと言って安心せず、しっかり対策を取っていきましょう!
ハゲと非ハゲの見分け方
まずは「どこからをハゲと考えるべきか」を確認しましょう。
頭頂部(つむじ)
つむじは、ハゲていない状態であっても頭皮が見えることが多いので、どこからが薄毛でどこまでは健康的な状態なのかが分かりにくいでしょう。
健康なつむじは、
- ・地肌の露出部分が小さい
- ・つむじの周辺はしっかりと毛が生えている
- ・頭皮の色が白っぽい
- ・渦の形がはっきりしている
という特徴があります。
逆に、ハゲを心配する必要があるのは、
- ・地肌の露出している部分が大きい
- ・つむじ周辺の髪が細くなっていて、毛が柔らかい
- ・頭皮の色が赤に近くなっている
- ・渦の形が崩れている
という状態です。つむじ周辺は血管が細いため、健康な頭皮であれば地肌は青白いような色に見えることが多いです。しかし、これが赤っぽい色をしている場合は、血行不良に陥っている証拠です。
つむじ周辺に栄養のある血液が流れにくくなっていると考えられます。血の巡りが悪くなると、髪に栄養が行き届きにくくなり、髪が抜け落ちてしまう原因となります。
もしまだハゲていない人でも、頭皮が赤くなって来ていたら血行不良になっている危険性が高いですので、注意しましょう。
前頭部
「M字ハゲ」などという言葉もある通り、前頭部もまた、髪が薄くなりやすい場所の1つです。ハゲになりやすい人は、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが多く生成されているという研究結果が出ています。
このジヒドロテストステロンは、有名な男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素で分解されて作られ、前頭部や頭頂部の毛根部分にはこの酵素が多く存在しているといわれています。そのため、多くの男性は前頭部や頭頂部からハゲることが多いのです。
正常な前頭部は、
- ・生え際が明確に揃っている
- ・額の1番上のしわから3cm以内に前髪のラインがある
- ・剃り込みが浅く、前髪のラインから約2cm以内に収まっている
という特徴があります。
一方でハゲと判断されるのは、
- ・生え際に産毛が多く、前髪のラインが不明瞭になっている
- ・額の1番上のしわから3cm以上の不毛地帯がある
- ・剃り込みが深く、前髪のラインから約2cm以上頭頂部方向まで髪の毛がない
という状態です。
また、前頭部が産毛になっている状態は、これからどんどん毛が細くなって抜けていくというサインです。定期的にチェックして、自分の毛の状態を確認しましょう。
側頭部(こめかみ)・後頭部
側頭部や後頭部がハゲる場合の多くは、頭頂部や前頭部の薄毛がさらに進行していったときであることが多いようです。
ハゲの兆候があれば対策を
いずれにせよ、気になる箇所の産毛が増えてきたときや頭皮の血行が悪いときは、これからハゲが進行していく恐れがあるという状態です。そのまま放置しておくと、どんどん髪がやせ細り、抜け毛が増えていくため早めの対策が必要です。
もしハゲはじめていたとしても、20代であれば、正しい対策により進行を遅らせることができる場合もあります。早めに自分の髪の状態に気付き、対策を打つことが肝心です。
20代でもハゲてしまう原因
遺伝
ハゲの遺伝的要因は非常に大きいです。残念ながら、母方の祖父が薄毛の場合、75%近い確率でハゲやすい遺伝子を受け継ぐという論文も出ています。ただ、遺伝的な要素はあくまでも「ハゲやすい」という確率なので、しっかり対策をとれば、進行を抑えることができる可能性もあります。
食生活の乱れ
現代の食生活で最も不足が懸念されるのは、ビタミン類です。サラダや果物類など、ビタミンを多く含む食材を毎食の献立組み込むことができると良いですが、どうしても野菜より肉類が中心になってしまうという方も多いでしょう。
栄養バランスの乱れが続くと、髪の毛を作る栄養素が不足し、抜け毛や細い毛の発生原因になります。また、肉類が中心の生活となると、血中コレステロールの値が上がり、動脈硬化を引き起こしやすくなるといわれています。動脈硬化になると血の流れが悪くなるため、これも髪にとっては良くありません。動脈硬化は髪だけでなく健康に対してマイナスの影響を持つため、正しい食生活を心がけることはとても大切です。
喫煙習慣・飲酒習慣
こちらも、血の巡りを悪くしたり、栄養バランスを破壊したりする危険性が高い習慣です。一般に「体に悪い」と言われていることは、髪の毛にも悪影響を及ぼすということを覚えておきましょう。
睡眠不足
「肌は夜に作られる。だから、深夜まで起きているとよくない」という話を聞いたことがある人もいると思いますが、髪の毛も肌同様、夜、寝ている間に作られます。夜の10時から翌朝2時の間は、髪の毛のゴールデンタイムです。
忙しい現代人にはなかなか難しい時間帯だとは思いますが、この時間を含めて、6~8時間程度の睡眠をとるのが理想とされています。
運動不足
運動不足は、血流が悪くなる原因となります。血流が悪いと、新鮮な酸素や栄養素が頭皮にまで行き渡りにくくなり、結果としてハゲやすくなってしまいます。
頭を洗いすぎ・洗わなさすぎ
頭皮はある程度の皮脂を抱えていますが、皮脂を落としすぎると乾燥肌に、落とさなさすぎると脂性肌になってしまいます。
極度な乾燥やベタつきは、頭皮にとって大きなダメージになり、抜け毛を誘発します。毛が生えてくるスピードよりも抜け落ちるスピードが速ければ、当然薄毛になっていってしまいます。
特に朝にシャンプーをする習慣がある人は、ワックスを落とすために夜にも入浴するというケースも多いでしょう。知らず知らずのうちに、頭皮から皮脂を落としすぎているかもしれないため、気を付けてくださいね。
カラーリング・パーマ
カラーリングやパーマは、髪の毛を傷めるだけではなく、頭皮も傷めています。薬剤が頭皮に付いて、ヒリヒリとするような傷みを感じたことがある人も少なくないのではないでしょうか。髪の毛だけでなく頭皮へのダメージも甚大です。
精神的なストレス
強いストレスを受けると、交感神経が活発に働くようになり毛細血管を収縮させ血行が悪くなる原因になるといわれています。それは、頭皮の毛細血管についても同様のため、精神的なストレスにさらされる時間が長くなると、抜け毛や薄毛が進行しやすくなるのです。
若ハゲへの対策
食生活改善
特に20代の男性は「夜遅くまで働いていて、夕飯は外食で済ませてしまう」「コンビニ食を利用することが多い」という方が多いのではないかと思います。もちろんバランスの取れた食事を自炊することが理想ではありますが、料理が苦手だったり、自炊する時間が取れないこともあるでしょう。
そんな方には、簡単に栄養バランスを整えられる、マルチビタミン系のサプリメントをおすすめします。
多くの場合、カロリーやたんぱく質、脂質などは充分に摂れているので、複数種類のビタミン、ミネラルをバランスよく含んだものを、定期的に摂取する習慣を作りましょう。体内の栄養バランスが整えば、髪の毛だけでなく、体にもいい影響が期待できるでしょう。
禁煙・減煙
喫煙は、毛細血管にダメージを与えて血流を悪くするといわれています。もし喫煙の習慣があるのであれば、禁煙することをおすすめします。もしいきなり禁煙が無理なのであれば、減煙から始めてみましょう。
また、煙草の副流煙を吸っても悪い影響がありますので、身の回りでよく吸っている人がいるのであれば、席を外すなどの工夫ができるとよいですね。
禁酒・減酒
アルコールを体内で分解していく過程で発生するアセトアルデヒドという物質が、ハゲの原因物質であるジヒデロステロンを作りやすくするといわれています。そのため、どのような場合でも飲酒をすれば、ハゲやすい原因物質を作ってしまうことになるのです。
それだけでなく、飲酒時には高塩分、高脂質なおつまみを食べることが多く、これらは続けると動脈硬化を誘発する要因となり、髪の毛にも悪影響となるため注意が必要です。
仕事の付き合いなどで飲酒する機会も少なくはないと思いますが、自発的に大量の飲酒を行うような習慣がある場合は、改めることをおすすめします。
早寝早起き
頭髪のためには、午後10時から翌朝2時時間帯を含めて、6~8時間程度の睡眠を取るのが理想的だといわれています。しかし現実的に考えて、午後10時に寝て翌朝6時に起きるような健康的なサイクルを送れる現代人は、そう多くはないでしょう。
もし今の生活リズムがかなり崩れているようであれば、少なくとも日付が変わる前には寝て、最低でも6時間は睡眠時間を確保するというリズムを目指してください。
運動習慣を作る
血流をよくするためには、運動が1番効果的な方法です。適度に汗をかくことで、毛穴に詰まった汚れを汗と一緒に流しだす効果も期待できます。また、運動そのものがストレス解消にもつながりますので、一石二鳥です。
頭皮ケア
髪の毛の洗いすぎなどによって頭皮が傷むことも、抜け毛や薄毛の原因になります。出来れば日に1回程度のシャンプーに抑えるのが理想です。
ただし、ヘアワックスなどを付けたまま寝るのも頭皮に良くありません。朝と夜など、2回以上シャワーを浴びるのであれば、低刺激性のシャプーを使ったり、育毛効果をうたったシャンプーを使うなどして、対策を講じましょう。
カラーリングやパーマは控える
染髪などは髪の毛だけでなく頭皮にも大きなダメージを与えます。そのため、可能な限り避けることが理想です。美容室に行って専門家に相談したうえで、刺激の少ない染め方を選ぶことをおすすめします。
適度なストレス解消を
前述の通り、ストレスは髪の毛に大きな影響を与えます。「適度な運動をする」「1日家でゆっくりと過ごす」「友人と楽しく過ごす」など、人によってリラックスできる方法は違うかと思いますが、自分の気持ちが楽になる方法を見つけることが大切です。
20代男子におすすめのハゲ対策アイテム厳選紹介!
【Growth project.】スカルプインパクトジェット
日常の対策からさらに一歩進んで、より積極的に「生やす」ことを考えるのであれば、頭皮をマッサージするための育毛アイテムをおすすめします。
スカルプインパクトジェットは、気になるところに直接スプレーするだけで、頭皮と髪の毛の両方に効果的な成分を得ることが出来ます。爽快な使用後感もおすすめできるポイントです。
【MONOVO】ヘアトニックグロウジェル
頭皮の血行改善、保湿などが期待できる、ジェルタイプの育毛剤です。最もこだわられているポイントは、液ダレを起こしにくいので、これらの頭皮の改善が見込まれる薬用成分が簡単に流れ落ちないことです。
高グリセリンを配合した密着浸透ジェルにより、高い効果が地肌にどんどん染み込んでいきます。多くの方から効果を実感する声が上がっているヘアトニックです。
【株式会社ディー・ジョイン】エヴォルプラス
育毛剤だけでなく毛穴詰まりを改善するシャンプー、コンディショナーも同時に扱っています。シャンプーとコンディショナーで頭皮環境を改善し、育毛剤で育毛、発毛を促すという二段構えになっているのも嬉しい特徴のひとつです。スカルプシャンプーでお悩みの方は特に、セットで使用することでより高い効果が期待できます。
【株式会社青成堂】SIMFORT
家庭で使える炭酸シャンプーです。高密度のミクロ炭酸泡によって、毛穴の中の汚れをごっそり掻き出してくれます。また、7種類の有効成分が頭皮環境を改善し、本来の髪の毛の強さを取り戻すことができるようになるのも嬉しい特徴です。
体に悪いことは頭皮にも悪い! 健康的な生活で若ハゲ予防&改善を
髪の毛も、髪の元となる頭皮も、体の一部のため、体に悪いことは当然髪の毛にも悪影響を及ぼします。そのため、健康的な生活を送ることが健康な頭髪への第一歩です。まずは自分の身の回りの生活改善を心がけましょう。
それでも不安がある人や、「少しハゲはじめてしまっているかも」という方は、おすすめした商品などを利用して、積極的に髪の毛や地肌をケアすることをおすすめします。20代であれば、早くに手を打つことですぐにでも頭髪環境を改善しやすいので、早めにケアすることが大切です。