オロナインは薬局やドラッグストアで手に入れやすい軟膏です。このオロナインがニキビに効くという情報がネットを中心に広まっていますがその真偽は？本記事ではオロナインの効果について詳しく解説していきす。
オロナインがニキビに効果があるといわれる理由
ニキビを改善するための薬は色々あります。ニキビ専用の薬があるなかで、本来は傷を治すための薬として使用されるオロナインがニキビに効果が期待できると言われるのはなぜでしょうか。
オロナインに殺菌作用があるから
オロナインには強い殺菌効果を持つ「クロルヘキシジングルコン酸塩液」が配合されていて、持続的な抗菌作用があるため、ニキビが潰れてしまったときにその効果が発揮されます。雑菌が傷に入り炎症が起きないようにオロナインに含まれる殺菌作用で肌を守ります。
オロナインに保湿効果があるから
ニキビを治すためには肌の調子を整える必要があります。肌はターンオーバーにより健康な肌であれば常にきれいな状態になっています。
しかし、乾燥すると肌を守るために皮脂が過剰に分泌されてしまいます。皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まり、ニキビができやすい環境を作ることになるのです。
つまりニキビを防ぐためには肌を乾燥させないことが重要になってきます。オロナインには保湿成分である「ワセリン」「オリブ油」「グリセリン」が配合されているため、肌の保湿が期待できるというわけです。
ニキビについての基本情報
オロナインの正しい使い方を知る前に、ニキビはどうしてできるのかを理解しておきましょう。原因を知ることで自分のニキビのタイプを理解し、改善の方法を探ることができるからです。
ニキビとは
ニキビは皮脂腺の慢性的な炎症のことで、医学的には「尋常性ざ瘡（じんじょうせいざそう）」と言われています。そして、ニキビは大きく分けると「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に分けられます。
10代の思春期にできる「思春期ニキビ」は、からだを成長させるための成長ホルモンが原因でできるニキビです。成長ホルモンが皮脂腺を刺激することで皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が繁殖しやすい状態になって、ニキビができやすくなります。
思春期を過ぎてからできるニキビは「大人ニキビ」と言われますが、大人になってからできるニキビの原因は様々なものがあります。生活環境や体質によってニキビができやすい人とそうでない人がいますが、多くの場合、肌のターンオーバの乱れにより古い角質が溜まることが原因になっています。
ニキビの原因になる5つのこと
ニキビは様々なことが原因で引き起こされます。ニキビを改善するためには、自分のニキビがどのような原因でできるのかを把握しなければなりません。もしも間違った対処をしてしまうと、かえってニキビを増やしてしまう恐れがあるのです。
毛穴に皮脂が詰まってできるニキビ
皮脂や汚れが毛穴に詰まることでニキビができることがあります。小鼻のまわりに小さなニキビができる方がいますが、これは皮脂の過剰分泌が原因です。
ニキビが気になって毛穴の汚れを無理に押し出すとかえって皮脂の分泌が増えて毛穴を塞ぎ、余計ニキビを増やしてしまうことになります。肌トラブルによりできるニキビ
顔にできるニキビには、肌のトラブルが原因のものがあります。洗顔したときにすすぎが足りない場合、顔のきわにニキビができやすくなります。また、髪が額や頬にかかっている場合、これも肌トラブルの原因になりニキビをできやすくしてしまうことがあります。
シャンプーのすすぎが十分でない場合や肌に合わないシャンプーを使用している場合には、頭皮にニキビができることもあります。
ホルモンバランスの乱れによるニキビ
ニキビと聞くと、10代の思春期にできるイメージを持つ人が多いと思います。実際に第二次成長期にあたる思春期は男性ホルモンが活発になるため、皮脂の分泌が盛んになりニキビができやすくなります。
ニキビができやすい場所は額や頬、顎やフェイスラインです。これらの場所は新陳代謝の乱れや肌の乾燥が原因でニキビができやすいのです。
不規則な生活によりできるニキビ
睡眠不足が続くと心身が緊張状態になって交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌を促して皮脂の分泌量が多くなります。
また、日々の食事もニキビに影響を与えることがあります。肌の健康に大きく関わるたんぱく質や必須脂肪酸の不足、脂質の摂りすぎなど栄養バランスの悪い食事は肌のターンオーバーが乱れて、ニキビができやすい環境を作ってしまうことがあるのです。
体調不良によるニキビ
疲れや病気などの体調不良が原因でニキビができる場合があります。風邪をひいているときや疲労がたまっているとき、ストレスを抱えているときにもニキビができやすくなります。
また、体調不良により胃腸の働きが悪くなり、代謝や消化機能が低下すると、肌トラブルを抑える働きがあるビタミンB群が不足してニキビが増えます。
オロナイン使い方
オロナインは、殺菌作用と保湿効果によりニキビの改善に効果が期待できます。早速オロナインでニキビを治すための使い方を解説していきます。
オロナインでニキビを改善する塗り方
オロナインを使うとき、正しい使い方を知っておかないとニキビが改善するどころか、かえってひどくなってしまう恐れがあります。
オロナインを使う前に肌を清潔にする
ニキビがある場合は常に肌を清潔にしておくことが重要になります。そして、オロナインを使用するときも洗顔をして肌をきれいな状態にしておくことが大切です。
オロナインを肌に乗せるときは綿棒を使う
ニキビにオロナインを使うときに注意しなければならないことは、オロナインを塗りすぎないようにすることです。たくさん塗ればすぐ治るのではないか、とベタベタ塗ってしまうと毛穴を詰まらせてしまう原因になり、余計ニキビを増やすことになってしまいます。
また、オロナインの殺菌作用で肌を守る常在菌まで殺菌してしまうため、肌のバランスが崩れて肌トラブルの原因になる恐れがあるのです。
オロナインをニキビにつけるときは、清潔な綿棒を使用して綿棒の先に少しオロナインをつけて、ニキビに乗せるように塗る程度で充分です。
オロナインを塗るタイミングは就寝前
ニキビにオロナインを塗るのは昼間より夜をおすすめします。昼間は無意識に顔を触ったり汗で落ちたりすることが多くなります。さらに外へ出れば、紫外線の影響でオロナインが溶けてしまうこともあります。
一方、夜は睡眠中に成長ホルモンが分泌されるため、肌の調子を整えながらニキビを改善することができるのです。
オロナインの間違った使い方
ニキビに効果が期待できるオロナインですが、間違った方法で使用してしまうとニキビを悪化させることがあるため注意が必要です。
オロナインは皮脂が原因のニキビには向かない
オロナインはどんなニキビにも効果があるわけではなく、できはじめの白っぽい色のニキビや、毛穴が黒っぽくなる黒ニキビに効果が期待できます。しかし、赤くなったニキビや中に膿がたまっている黄色いニキビにはオロナインの殺菌・保湿は効果が期待できません。
赤ニキビ、黄色ニキビにオロナインを使用するとかえってひどくさせる恐れがあるため使用しないようにしましょう。絆創膏でパックするとニキビが悪化することがある
オロナインをニキビにたっぷり塗ってその上から絆創膏を貼ると早く治るという「絆創膏パック対処法」が良いと話題になったことがあります。
潰れてしまい、血が出てしまったときなどの応急処置として絆創膏を貼るのはいいのですが、長い時間ニキビの上に絆創膏を貼ってしまうと密閉されて通気性が悪くなり、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。治すつもりもがかえってニキビを増やしてしまう結果になる恐れがあるためおすすめできません。
ニキビケアの注意点
オロナインでニキビのケアができることは分かりましたが、ニキビができないように心がけることやニキビのケアで知っておくべきことをご紹介します。
ニキビができないような生活や食生活を心がける
肌の健康を維持するためには、そもそもニキビができないように心がけることが最も重要なことになります。
肌荒れの原因に腸内環境の悪化が挙げられますが、ニキビも同様で腸内環境が悪いとニキビができやすくなります。食事のバランスを考えずに不規則な食生活を摂っている場合や、脂質や糖分が多いものばかり食べている場合はニキビができやすくなるため、日頃から栄養バランスを考えた食事を規則正しく食べるようにすることが大切です。
また、睡眠も肌の健康に大きく影響を与えます。質の良い睡眠を取ることでニキビができにくい環境を作ることができます。肌の新陳代謝が最も活発に行なわれるのはノンレム睡眠中なので、睡眠時間を長く取ることよりも「質の良い睡眠」を心がける必要があるのです。
そのためには眠る前に軽いストレッチをするなどして、リラックスして眠れるようにするといいでしょう。
ストレスもまたニキビに悪い影響を与えるため、自分なりのリラックス方法を見つけて、うまくストレス発散するようにしましょう。心身ともに疲れているとストレスになってしまうので、疲れを感じたら無理せずしっかり休むようにするといいですよ。
過剰なスキンケアはニキビができる原因になる
肌のケアは大切ですが、過剰に行なうとニキビができる原因になってしまうことがあります。
ニキビが気になって1日に何度も洗顔すると、肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥しやすくなります。また、洗顔のときには低刺激の洗顔料を使用してすすぎをしっかり行なうように気をつけましょう。
そして、洗顔後はタオルでごしごしこすると肌を傷めてしまうため、優しく抑えるように拭きます。肌の乾燥を防いで肌のターンオーバーを正常にするためには、洗顔後に保湿することが大切です。スキンケアの順番は、化粧水で保湿してから水分を閉じ込めるために保湿クリームや乳液でふたをします。
オロナインで何日かケアしても改善しない場合は使用を中止する
オロナインでニキビをケアしても必ずしも完治するものではありません。5～6日ほどケアしても改善しない場合は使用をやめましょう。
オロナインでケアしてもニキビが増えた場合は皮膚科を受診
前述したように、オロナインはできはじめのニキビに効果が期待できる軟膏です。そのため、炎症がひどくなったニキビや化膿しているニキビには効果を発揮することができません。
オロナインを使用してからニキビが増えたり症状がひどくなった場合は、すぐに使用を中止して皮膚科を受診するようにしましょう。
大人ニキビに効果が期待できるオロナインできれいな肌を手に入れよう！
比較的手に入りやすいオロナインで悩みの種であるニキビのケアができるのは嬉しいですよね。オロナインは正しい使い方をすれば、ニキビ改善に効果が期待できます。大人ニキビで悩んでいる方はオロナインでケアしてきれいな肌を取り戻してみませんか？