だんだん暑くなってくると、半袖を着たり短パンを履いたりして肌を露出することが多くなってきます。そうなると、気になるのがムダ毛です。ムダ毛の処理は抜くか剃るか、どちらのほうが肌に良いのでしょうか。
目次
ムダ毛を抜くと肌はどうなるの?
自身でムダ毛を処理するには、様々な方法があります。代表的な方法に”抜く”と”剃る”があります。この、“抜く”方法か、“剃る”方法が肌にどのような影響を与えるのか、それぞれ解説していきます。
ムダ毛を抜いたときの肌への影響
毛を抜くと肌を傷つける
毛抜きを使ってムダ毛を抜く人はいると思いますが、毛を抜いたときにわずかな痛みを感じることがありませんか?そのチクリと痛む原因は、毛根にある細胞を痛めているからです。
毛根には毛母細胞という細胞があり、その毛母細胞は酸素や栄養を血管から吸収している細胞です。毛を抜いたときにこの細胞を傷つけるため、痛みが伴うのです。
抜いた傷から細菌が入って化膿する恐れがある
毛を抜くと細胞を傷つけ、毛穴の奥の方で小さな出血をすることがあります。皮膚の表面は汗をかきやすく、雑菌が繁殖しやすいため、毛を抜いた傷から雑菌が入って炎症を起こしてしまう恐れがあります。
埋没毛になる恐れがある
毛抜きでムダ毛を抜くと、“毛を抜いた”達成感もあり、根本から抜けるのでキレイになったような気がしてしまうものです。
しかし、毛抜きで行うと無理やり毛を抜くため角質を傷つけてしまい、その下から毛が生えてこようとしているのに、毛穴の出口が塞がれるため、皮膚の下で毛が伸びてしまう“埋没毛”になりやすくなります。
ムダ毛を剃ると肌はどうなるの?
ムダ毛を剃ったときの肌への影響
肌の角質を傷つける
正しい方法を知らないでムダ毛を剃ってしまうと、肌の角質を傷つけてしまうことがあります。肌を傷つけると、肌が炎症を起こしてしまい赤くなったり雑菌により化膿してしまったりする恐れがあるので注意が必要です。
肌が黒ずんで見える
毛を剃ると、剃った部分が黒ずんで見えると耳にしたことがありませんか?これは、実際は毛が濃くなったわけではありません。
毛というのは先端に向かって細くなっているものですが、剃ることで平行にカットされ、断面が広くなります。その状態で少しずつ生えてくるので、見た目が黒ずんで見えて毛が濃くなったと感じてしまうのです。
結局ムダ毛を剃るか抜くかどっちが良いの?
どちらかというと剃るほうが良い
ムダ毛の処理方法として、抜くのか剃るのかどちらの方法がおすすめなのでしょうか。肌を痛めてしまうという意味では、どちらも傷つけてしまう恐れがあるのですが、どちらかというとおすすめなのは剃る方です。
そして、剃るときに使用するのはカミソリよりも電気シェーバーをおすすめします。カミソリは、刃を直接肌に当てて剃るため、深剃りができるのでキレイに剃れ、スッキリ感が味わえます。しかし、直接肌に押し付けて剃るため、肌との摩擦が生じて肌を傷つけやすいというデメリットがあります。
一方、電気シェーバーの場合は、外刃と内刃があって外刃を肌に当て、押し出された毛を内刃でカットする構造になっています。そのため、肌に直接刃が当たらないような作りになっているので、肌を傷つけにくいのです。
また、肌を濡らさずに使用できて場所を選ばないところもおすすめのポイントです。カミソリに比べたら刃の寿命も長く、短時間で処理できる点も電気シェーバーをおすすめする理由のひとつです。
ムダ毛処理のときに注意すること
お風呂上がりに行う
毛穴は身体を温めることで柔らかくなります。そのため、お風呂上がりに行うのがおすすめです。お風呂から出て時間が経ってしまうと皮膚表面の温度が下がって毛穴が閉じてしまいます。
また、ムダ毛の処理をする前には肌を清潔にしておかないと、毛穴から雑菌が入り込んでしまうので、お風呂でしっかり洗っておきましょう。
シェービングクリームなどを使用する
電気シェーバーを使うとき、何もつけない状態で剃ることができますが、できればシェービングクリームを使用してできるだけ肌に負担をかけないようにすることをおすすめします。
シェービングクリームには肌を柔らかくして、毛を剃りやすくする働きと刃をスムーズに動かして肌への摩擦を最低限に抑える働きがあります。少しでも肌に負担をかけないで剃るためにクリームやジェルなどを活用しましょう。
クールダウンする
ムダ毛を処理したとき、肌は多少なりとも傷ついています。内部での出血が起こっている恐れもあるので、冷たいタオルなどを当てて炎症を抑えると良いでしょう。
体調が悪いときは避ける
体調が悪いときは、肌の免疫力がダウンしているので肌がトラブルを起こしやすい状態になっています。このときにムダ毛処理を行ってしまうと、普段よりも炎症を起こしやすいのでムダ毛処理を行うときは体調が良いときをおすすめします。
脱毛には気をつけよう!
これからの時期、ムダ毛が気になり脱毛を行うことが増えてくるのではないでしょうか。肌への負担を抑えて炎症を抑える方法を知っておくことで、ムダ毛処理をした場所が赤くなったり化膿したりするのを防ぐことができます。
処理するときのタイミングも気にしてできるだけ肌へ負担をかけないように行いましょう。